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「毒劇物」ってなんだろう?

みなさんこんにちは!
生命工学技術科教員の和田です :a6:
 
今回は、今季のドラマ「アンナチュラル」にも出てくる「毒物・劇物」について紹介します。
研究者や実験技術者を目指すなら、覚えておかなければならない知識なので、ぜひご覧ください :b4:
 
①
 
毒物・劇物とは、
化学薬品の中でも、特に人々の生活に対して有用な化学薬品である反面
体内に取り込んだり触れたりすると中毒になるの危険性を持った薬品等のことです :a13:
取り扱いには細心の注意が必要であり、漏えいすると公害にも成り得ることから“毒物及び劇物取締法”によって様々な規定がされています。
 
 
こう言ってしまうと非常に危険なものに思われるかもしれません :b12:
しかし毒物・劇物の中には、医薬品や農薬などに必要な薬品も多く含まれています。
知識のない人が扱うと危険が及びますが、
しっかり理解した上で活用すれば、有用な医薬品・医薬部外品・農薬として利用できます!
 
知識のない人が取り扱うことを防ぐため、毒物や劇物を取り扱う事業所等では、専門の資格“毒物劇物取扱責任者”を持った責任者を1人おかなければならないと法律で定められています :a8:
 
 
ではどんな化学薬品が分類されているのかというと
たとえば毒物は、水俣病で有名な“水銀”、タバコに含まれている“ニコチン”など
致死量が2g程度以下の薬物を指します。
劇物は、クレゾール石鹸で有名な“クレゾール”、標本作製で使われる“ホルマリン”、犯罪ドラマでよく見られるハンカチに染み込ませて眠らせる“クロロホルム”などが該当します。
致死量が2~20g程度の薬物のことですね。
Youtuberの方が使っていたこともある“王水”も、劇物に分類される“硫酸”と“硝酸”を組み合わせたものになります。
 
 
ちなみにこれらを輸送する際は、後部に以下のようなマークを付けることを義務づけられています。
もしかしたら、ドラマで見かける薬物を運んでいるかもしれません(笑)
通学中などに探してみてください!
 
②
 
 
毒物や劇物は非常に危険な薬物です。
ドラマや動画などで見かけることも多くなっていますが、一歩間違えると大事故につながります。
そのため、ひとりひとりの安全に対する考えや意識が重要なのです :a8:
 
大阪ハイテクノロジー専門学校では“毒物劇物取扱者試験の対策授業”を通して知識を身につけ、1年生で資格取得を目指します :a7:
 
興味を持った人はぜひ ★オープンキャンパス★ に来てみてください。
薬品を見たり、研究者が使っている器具に実際に触れて体験することができますよ :a7:

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