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分析化学実習

こんにちは。
今回は、バイオテクノロジー基礎実習の次に学ぶ<分析化学実習>についてご紹介します。
前回のばバイオサイエンス基礎実習のブログはコチラ
 
この分析化学実習では、医薬品や化粧品、環境、食品に含まれる成分の “分析技術”を学べます。
分析とは、物質が混ざっているサンプルの中に、目的の成分がどのくらい含まれているかを調べることです :b8: 
授業では、オレンジジュースに含まれているクエン酸の量や、河川の水に含まれている有機物の量、アルミホイルに含まれる鉄の量を調べる実験を行います。
方法は様々でpHの変化に応じて色が変わる試薬を利用した方法や化学反応を利用した方法など、色々な測定方法を学びます。
 
たとえば、物質の濃度を量るためには「分光光度計」という機器を使います 😀 
image1
 
 
この機械は特定の波長の光(紫外線や可視光線など)を溶液に当て、物質を透過した光の量を測定することで、濃度や種類を知ることができます。
 
たとえばグルコースなどの糖質は、硫酸とフェノールという試薬と反応することで、褐色に変化します。この色は、糖質が多いほど濃くなります。
分光光度計を用いて、褐色の溶液が吸収する波長の透過率を見ることで、糖がどれほど含まれているかを調べることができます!!
 
次の写真は“CODの測定”を行っている様子です :b11: 
CODは河川などの水に含まれている有機物(脂肪やタンパク質など)の量を表す数値です。
これは工場排水などがどれほど汚れているかを示す指標にもなっています。
写真2
 
河川の水に対して、有機物と化学反応を起こす紫色の溶液を加えていき、有機物と反応すれば、紫色は消え無色になります。
また一度反応した有機物は、紫色の溶液とは反応しなくなります。
つまり紫色が残る(全ての有機物が反応し終える)まで加え続ければ、使用した紫色の溶液量から有機物の量がわかります。
有機物の量は水の汚染度合いを示すので、結果河川や工業排水の汚れを調べることができます。
 
実験授業により、どのような物質がどのくらい含まれているかを調べる技術が身につき、医薬品、化粧品、環境、食品関係の会社で活かすことができます!
バイオサイエンス専攻では、実験技術者として働くための専門的な実習が一年生から始まります!
基礎から学びながらも、将来働くために必要となる技術・知識を学べるカリキュラムになっています :c16: 
 
バイオサイエンス専攻 和田

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