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    ノーベル生理学・医学賞受賞!免疫の暴走を防ぐ「制御性T細胞(Treg)」について解説!

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    皆さん、こんにちは。

    大阪ハイテクノロジー専門学校の和田です。

    今回は2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文(さかぐち しもん)先生についてご紹介しようと思います!

    🧬 坂口先生ってどんな人?

    坂口先生は滋賀県出身(1951年生まれ)。

    京都大学医学部を卒業後、アメリカのジョンズホプキンス大学スタンフォード大学で研究を重ねました。

    その後は日本に戻り、京都大学大阪大学で免疫の研究を続けています👨‍🔬

    現在は大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(IFReC)の特任教授として活躍中です!

    🔍 どんな研究でノーベル賞を?

    受賞理由はズバリ、はたらく細胞でも登場した「制御性T細胞(Treg)」の発見とその働きの解明!

    免疫とは、ウイルスや細菌などの侵入者から体を守るしくみです💪

    体内をパトロールし、異物を見つけて攻撃しますが、バランスが崩れると自分の体まで攻撃してしまうこともあります

    これが自己免疫疾患(関節リウマチ、1型糖尿病など)=免疫の暴走です😢

    Tregは、免疫の中で「ここまで!」とストップをかける役割を持っています。
    つまり、体を守るための“バランス”を保つヒーロー的存在なんです!

    さらに先生は、このTreg発生や機能に遺伝子「FOXP3」が関与することも明らかにしました。

    この2つの発見で、免疫の教科書が書き換えられたといわれています

    💡 どう役立つの? ― 未来の医療へ

    Tregの発見で、医療の可能性が一気に広がりました🌈

    • 自己免疫疾患を抑える:暴走した免疫をTregが落ち着かせる。
    • 臓器移植の成功率アップ:Tregが拒絶反応を防ぐ。
    • がん治療の新戦略:逆にTregを減らして免疫を強くする。

    つまり坂口先生の研究は、免疫を“壊す”のではなく、“整える”医療を実現するきっかけになったんです。

    これまでは「免疫を抑える=感染に弱くなる」などのリスクがありましたが、

    Tregの働きを理解すれば、「必要なところだけ抑える」ことが可能になります。

    まるで、精密に動く“免疫のリモコン”を手に入れたようなものなんです🎮

    🚀 これからの挑戦

    今、世界中の研究者が坂口先生の発見をもとに、Tregを薬や細胞治療に応用する研究を進めています。

    実は今回ノーベル賞を受賞した坂口志文先生のほかにも、日本には免疫の分野で世界に認められた研究者がいます。

    例えば利根川進先生(抗体の多様性)や、本庶佑先生(オプジーボの研究)など…

    研究というと「世界の話」に思えるかもしれませんが、日本も負けてないんです。💪🇯🇵

    🌟 高校生のみなさんへ

    坂口先生は、何十年も「なぜ?」を追い続けて世界を変えました。

    ひとつの細胞の働きを見つめ続けた結果、医学の未来が開かれたのです✨

    皆さんも「なぜ?」を大切にして、自分の興味を追いかけてください。

    もしかしたら、次のノーベル賞はあなたかも…?😆

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