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iPS細胞関連の新しいニュース

みなさんこんにちは :a6:
生命工学技術科バイオサイエンス専攻 教員の安達です。
 
 
iPS細胞関連の新しいニュースがあるので紹介しますね :a8:
 

「腎性貧血 iPSで改善」京大・香川大、マウスで成功

2017.9.28 朝日新聞朝刊 P33
 
皆さんは、腎性貧血って聞いたことがありますか?
一般的に腎臓のはたらきというと、血液を浄化するはたらきというのが知られているかと思います :b4:
病気等ではたらきが落ちた方のなかには、人工透析といって、体の外で機械を使って血液を浄化している方がいらっしゃいます。
 
腎臓のはたらきは他にもあって、様々なホルモンの分泌もしています。
そのホルモンのひとつに赤血球をつくるはたらきを促進するエリスロポエチンというホルモンがあります。
腎臓のはたらきが低下すると腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減り、赤血球をつくる能力が低下します。
そのために起こる貧血のことを「腎性貧血」といいます。
 
 

今回、京都大学と香川大学の研究チームは、iPS細胞から、このエリスロポエチンを作る細胞を作製しました。

 
この細胞を腎性貧血をおこしたマウスに移植したところ、貧血の改善が確認されたとのことです :c11:
 
現在、腎性貧血の患者さんはこのエリスロポエチンを薬として使っています。
例えば、本校の就職先の一つ(今年も就職実績があります!)であるJCRファーマ株式会社さんでは、遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤という遺伝子組換えによって作られるバイオ医薬品を開発・販売しています :a8:
 

また、腎臓がとても重要な臓器で、我々の寿命を決めるという話が、10/1のNHKスペシャル「人体 ~神秘の巨大ネットワーク~」第1集「“腎臓”が寿命を決める」夜9時~(NHK総合)で放送されます!まさに注目の研究内容ですね。

 
iPS細胞はこのように色々な研究や医療の改善、医薬品の開発に活用されています :a7:
iPS細胞や同じように研究が進んでいるES細胞など、このような細胞を扱う技術は、医療医薬の先端研究には不可欠な技術となっています :a6: 
 
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大阪ハイテクではこのiPS細胞につながる細胞培養技術を、「細胞培養指導士」の先生から直接学ぶことが出来ます!
 
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