ブログ

blog

ドラッグストアで売ってる無水エタノール。正しい使い方は??

みなさん、こんにちは。
バイオ・再生医療学科の教員の和田です!
コロナ禍において、手指消毒の重要性が以前よりも注目されるようになってきましたね!
今回はドラッグストアなどでよく目にするようになった無水エタノールや市販のお酒について

① 無水エタノールの正しい使い方

② 市販品のお酒で消毒できる?

についてお答えいたします!

無水エタノールの正しい使い方

まず①の無水エタノールの正しい使い方について

みなさんは、消毒液にどれくらいエタノールが含まれているか知っていますか?

disinfection-4947374

答えは、60~80%程度です!

実は、エタノールが微生物に対して最も効果を発揮する濃度が70~80%なんです!

例えば、
食中毒の原因にもなる「黄色ブドウ球菌」に対して
70%のエタノールを使うと15秒~30秒で死滅させることができるといわれています!
90%以上のエタノールだと、1時間近くかかるといわれています!
無水エタノールを購入された方は、70~80%になるように薄めて使ってくださいね!
無水エタノール 3 に対して、水道水を 1 程度の比率になるよう混合しましょう!

市販品のお酒で消毒できる?

② 市販品のお酒を使って、消毒液の代わりになるか?という疑問ですが、

お酒というと一番にイメージするビールは、エタノール5%

高いお酒のイメージがあるシャンパンは、10%ちょっと!

焼酎で25%程度、ウォッカやウイスキーでは40%

cocktail-1535518

殺菌効果MAX70%エタノール濃度には遠く及ばないので、消毒液としてはちょっとおすすめできません!
当然、飲んで消毒しようとしても効果は期待できないでしょう

いかがでしたでしょうか。
SNSやインターネットにはいろいろなが流れていますが
嘘の情報に騙されず、しっかりと調べ、正しい知識でコロナウイルスを撃退しましょう!

 

追記

最近ニュースでも流れていましたが
新型コロナウイルス感染症による医療機関における消毒液不足を受けて
厚生労働省より、70~83%の高濃度アルコール製品を
不足している消毒液の代わりに使用しても良いとの通達がありました。

このポイントは以下の2つです!
エタノール濃度は70~83%であること!
※メタノールは含まない(人体に有害のため)

医療機関等における特別措置であること。
※一般家庭では、手洗いによる除菌を励行しています!

NHKニュース「消毒液の代わりにアルコール高濃度の酒使用認める」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200413/k10012384111000.html

厚生労働省からの通達「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000611836.pdf

オープンキャンパス・資料請求はこちら

ブログ カテゴリー