【臨床工学技士科】 輸液ポンプについてご紹介!
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
前回の『ECMO(エクモ)』に続いて、医療機器として今回は『輸液ポンプ』についてご紹介したいと思います!
輸液ポンプは、医療ドラマなどでもよく見かける身近な医療機器で、皆さんも体調が悪い時に病院で治療を受けた際、何度かお世話になったことがあるかもしれませんね。
輸液ポンプには、微量な薬を正確に投与するための精度が高い『シリンジポンプ』や、一般的な薬剤を投与するタイプで、単に『輸液ポンプ』と呼ばれているものなど、いくつか種類があります。
病院にはこのような輸液ポンプがたくさん用意されていますが、いったい何台ぐらいの輸液ポンプがあると思いますか?
なんと!大きな病院ではシリンジポンプで300台+輸液ポンプで200台ほどの、合計500台ほどにもなるんです!すごい台数ですね!
ちなみにこれがシリンジポンプです!
今回の新型コロナウィルスの治療で、病院にあるシリンジポンプはフル稼働であるという話を本校卒業生の現役技士さんが話しておられました。
重症な患者様では、最低5台ものシリンジポンプが必要となるため、重症な患者様が増えれば、あっという間に数百台ほどが必要となってしまいます。
他の病気で入院や治療をされている患者様にもシリンジポンプは当然使われるので、フル稼働というのも分かりますね。
ただ、フル稼働といっても病院間の医療機器の貸し借りは、故障した際の補償問題等にも発展することがあり、簡単に進めることは難しいとも伺いました。
常に安全な医療機器を提供するという臨床工学技士の役割は実に大きいのです。
医療の安全・安心を支える臨床工学技士に興味を持たれた方は、是非一緒に目指しましょう!
臨床工学技士科 木田