アバダ・ケダブラを化学反応で再現!?~身の回りの不思議な科学紹介①~
みなさんこんにちは!
最近発売になった「ホグワーツ・レガシー」は知っていますか?😊
「ホグワーツ・レガシー」のような異能力ゲームをはじめ、小説から流行した「異世界転生」もののアニメ、「ハリー・ポッター」といった魔法を使う映画、「呪術廻戦」といった漫画などには「魔法」や「呪術」という、リアルの世界には存在しない不思議な能力が使用されており、私たちもそれを当たり前のように受け入れています。
あのマリオですら、簡単に手からファイアボールを放ちます🔥
しかし現実世界には「魔法」なんてものはなく、
どれだけ気合を入れても魔法は使えないですし、箒を跨いでも空は飛べません🧙♂️✨
でも皆さん、リアルで魔法を使ってみたいと思いませんか?
そこで今回のブログでは本当に魔法を使うことはできませんが、現実世界に存在する魔法っぽい化学反応を紹介したいと思います!
●水を一瞬で凍らせる魔法のような現象(過冷却)
例えば冷凍庫で水を冷やすと氷になることは容易に想像がつくと思います。❄
これは水が凍りになる温度0℃(凝固点)を下回ったために、状態が液体から固体に変化したことが理由です。
しかし、ゆーーっくり水を冷やしていくと融点に達しても氷が凍らない状態になります。
本来は温度低下に伴い、水分子が手をつないで規則的な並びになる(水素結合)ことで氷になりますが、
ゆっくり冷やしていくと水分子が手をつなぐ前に活動(エネルギー)が低下し、
手をつながずに温度だけ下がっていく現象が起きます。
この時軽い衝撃を与えると氷の核ができて、その核を中心に氷が生成されていくので水が一瞬で凍っていくように見えるわけです。
これを過冷却といいます。
●炎の色を変える
高校化学で学ぶ内容ですが、炎の中に特定の金属を入れると色が変わります。
これを炎色反応と呼びます。
例えば、夏の風物詩である「花火」の綺麗な色もこの反応を利用しています。
火薬と金属を混ぜて上空に打ち上げ、火薬が燃えることで炎色反応が起きて様々な色の花火が出来上がります。
色が変わる花火は、金属を重ねて層にすることで順番に反応が起きて連続的に色が変わるという原理です。
「僕のヒーローアカデミア」の轟焦凍のような赤い炎はリチウムやストロンチウム
荼毘のような青い炎はガリウムなどを用いることで再現できます。
ちなみに、ハリー・ポッターで使われた唯一の緑色の魔法「アバダ・ケダブラ」はホウ素で作れますね!
(炎ではなく、雷かもしれませんが…)
実際に色を変化させてみた動画はこちら!
着火剤として利用しているゲル状のエタノールも手作りです。
【バイオ・再生医療学科】
学外研修中の2年生が、発酵によるサトウキビからのエタノール作り、蒸留で得られたエタノールを用いた固形燃料の作成、炎色反応の実験を行いました🔥バイオ・再生医療学科はこちら👇https://t.co/auRiI8F27B#大阪ハイテク#駅徒歩5分#OC開催中#バイオ・再生医療学科 pic.twitter.com/IlP8wyuytq
— 大阪ハイテクノロジー専門学校 (@osaka_hightech) November 2, 2021
今後も、こんなブログのような形で身の回りの科学を紹介していこうと思います!
興味のある方はこれからもぜひ覗いてみてくださいね😆👍