イグノーベル賞「電気刺激による味覚の変化」
食欲の秋、さつまいも、栗、茄子、さんま、キノコなどなど
みなさんはどんな美味しいものを食べましたか?✨
世の中には病気や体質、手術によって、食事制限が必要な方がいらっしゃいます。
病院食では、減塩といった塩分を抑えた薄味の食事が提供されることも少なくありません。
そういった食事は身体にとって良くても、私たちにとっては味気なく感じることも多いのではないでしょうか。
でも、もし塩分濃度を下げても味が変わらないとしたら?
そんな研究がこちら
「Augmented Gustation using Electricity」
(https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2023/ignobelprize.html)
明治大学 総合数理学部 宮下芳明教授が発表されている研究で、電流によって味覚を拡張させるものです。
我々の視覚や嗅覚、味覚はすべて化学反応で感じています。
普段飲んでいるお薬も化学反応を利用しています。
例えば、味覚は舌に存在する味覚受容体細胞と、食べたものが化学反応を起こして生まれるものです。
この細胞に電気刺激をあたえると、「電気味覚」と呼ばれる酸味や苦味、金属的な味を感じることができます。
この反応を利用して、宮下先生らは塩分を感じる感覚を増強しているわけです。
宮下先生は他にも「味わうテレビ TTTV」を発表されており、
TV画面に映った食べ物の味が合成され、それを味わうことができることができるというものです!
まさにドラえもんで登場した秘密道具「テレビとりもち」のように、TVに映った食事を再現できると考えると、すごいと思いませんか?
今回紹介したものは電気刺激による味覚の拡張に関する研究でした。
一般的に食品には「調味料」や「食品添加物」などが添加されることで味を調えています。
バイオ・再生医療学科では、各業界を目指すためのコース選択により専門的な技術と知識を身につけます。
さらに幅広く化学や生物も学ぶことができるため、
食品業界はもちろん化粧品や医薬品業界でも活躍できる人材に成長できます!