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鍼灸師に向いている人の特徴や適正を紹介!必要な能力とは?

鍼灸師の職業に興味がある方や鍼灸の勉強をしている方のなかには、「鍼灸師としての適正があるのか?」、「鍼灸師に向いていないかも」と心配になることがあるかもしれません。この記事では鍼灸師に向いている人の特徴を紹介します。鍼灸師として大切な能力を知り、マインド醸成につながれば幸いです。

鍼灸師に向いている人の特徴【9選】

鍼灸施術に関連する技術や知識に加えて、鍼灸師にどのような適正が備わっているとよいのでしょうか。鍼灸師に向いている9つの特徴を紹介します。

1.コミュニケーション能力が高い

鍼灸師は、はり施術ときゅう施術の技術面だけでなく、患者さんとのコミュニケーション能力が求められる職業です。患者さんの中には自身の不調の原因を特定できず、症状を言葉で説明することが難しい方もいます。そのような状況で鍼灸師は、患者さんの感情や悩みを理解しながら、質問をして回答を導きだすことや丁寧な説明をする能力が必要です。

2.信頼関係を築くのが上手

患者さんとの信頼関係を構築できる人は、鍼灸師としての適性を備えています。患者さんによっては慢性的な不調を抱えており、長期間にわたる施術を必要とされる方もいます。患者さんのことを十分に理解しようと接することで誠実さや丁寧さを感じてもらえ、信頼関係の構築につながります。

次第にプライベートな話を聞ける関係性になれれば、患者さん自身も気づいていない隠れた悩みや要望に気づけるかもしれません。信頼関係を築くのが上手な鍼灸師は、患者さんの満足度や効果のある施術へとつなげられるでしょう。

3.学習意欲がある

資格を取得したあとも、常に学ぶ姿勢を持った学習意欲のある人が鍼灸師として向いています。鍼灸治療の歴史は長い分、多くの技術や知識がつまった施術であり、東洋医学だけでなく西洋医学の知識も必要です。さらに、医学や治療法は日々進歩しているため、知識を深めたり新たな技術を習得したりする必要があります。

4.観察力がある

鍼灸師は高い観察力を持っていることで、患者さんの様子から多くの情報を得られます。医療従事者は患者さんのようすを観察して症状を把握するスキルが必要であり、鍼灸師の場合はより観察力の必要性が高い傾向にあります。問診に加えて患者さんの顔や表情、肌、筋肉などさまざまなようすから、症状や体調を把握する観察力が求められるためです。

5.判断力と冷静さがある

東洋医学では、四診(望診、聞診、問診、切診)という、視覚や聴覚、嗅覚、触覚によって患者さんの表情や音、におい、脈などを見極めて治療を施す伝統的な診療法があります。鍼灸師は治療の前に、患者さんの症状の原因などを探る判断力や冷静さも必要です。

6.手先が器用で細かい作業が得意

鍼灸治療は、鍼や灸を用いた細やかな作業を必要とする施術です。経穴の正確な位置を見極めて的確に鍼を刺し、灸を据えなければならず、失敗は許されません。実習を重ねることで技術を習得できますが、器用さが備わっていれば技術を習得しやすいといった利点があります。細かい作業が得意であれば、鍼灸師として仕事に活かせるでしょう。

7.清潔感がある

鍼灸師は患者さんに直接触れる機会も多いため、清潔感が大切です。自身の身なりに気を配り、髪型や服装、爪などを清潔に整えて患者さんへの印象をよくする心がけが必要です。また器具や寝台、リネン類などの清潔感も大切です。不潔な印象を与えると患者さんが不安に感じ、施術にも支障をきたす恐れがあります。自身や環境にまで、清潔感に配慮できる方が向いています。

8.体力を兼ね備えている

鍼灸師は繊細な作業が多いようにみえますが、立ち仕事は少なくありません。施術中は患者さんの患部に合わせて鍼を刺したり灸を据えたりするため、不安定な姿勢をキープしながら繊細な作業が必要となり想像以上に体力を消耗します。鍼灸師は体幹や足腰など、基礎的な体力を備えておくことが大切です。

9.ストレス耐性がある

鍼灸師は患者さんとのコミュニケーションが重要であることから、人によってはストレスにつながりやすい環境であるといえます。ストレスは、仕事に対する満足感を上げることで低減できます。「患者さんの役に立てている」、「人と関わることが好き」という気持ちを大切にすることが、ストレス軽減やモチベーション維持にもつながるでしょう。

鍼灸師に向いていない人の特徴

鍼灸師に向いている人を紹介しましたが、反対に鍼灸師に向いていない人の特徴を見てみましょう。

学習意欲がない

鍼灸師を目指し、国家資格を取得するために必要な学習量は想像以上に多いものです。上述したとおり、鍼灸師として働き始めたあとも日々進歩する医療技術や、知識を絶えず学び続ける必要があります。

さらに鍼灸治療は、スポーツや美容などさまざまな分野でもニーズが高まっています。技術の進化やニーズ、環境の変化に適応できるように、日々学び続ける意欲のない人は鍼灸師に向いていないかもしれません。反対に学習意欲があれば、上述した鍼灸師に向いている要素が欠けていたとしても、改善や向上につなげられるでしょう。

医療従事者である自覚がない

医療従事者である自覚がなければ、鍼灸師に向いているとはいえません。医療従事者は患者さんの体調ケアや緩和、病気予防を目的に施術を施すとともに、トラブルやリスクに対する危機意識をもっている必要があります。

鍼灸師も同様に、鍼灸治療によるトラブルや器具からの感染症リスクなどを、十分に理解しておく必要があります。鍼灸師も医療従事者である自覚を持ち、患者さんの施術にあたることが大切です。患者さんの安全を最優先に考えることで、医療従事者としての自覚を養えるでしょう。

鍼灸師に向いている人を目指す方法

鍼灸師に向いている人の適正を持っていなくても、鍼灸師としての適性を養っていくことは可能です。ここでは、鍼灸師に向いている人を目指す方法を2つ紹介します。

専門学校に入り鍼灸師を目指す

専門学校では、鍼灸師に必要な基礎的な知識から本格的な実践まで学習できます。専門学生の仲間と同じ目標を持って学習に励めるため、互いに刺激し合いながら鍼灸師を目指せます。そのため、短所を克服しながら鍼灸師に求められる適正や能力を身につけられます。どのような鍼灸師を目指し、どのように仕事に携わりたいか目標を定めて学習に取り組めます。

鍼灸師の役割や仕事の理解を深める

鍼灸師としての役割や仕事の理解を深めることが、鍼灸師としての土台に必要です。鍼灸師の役割や仕事に必要となる技術や知識、患者さんへの対応力など、不足している能力に気づくきっかけとなります。さらにスキル向上を図ることで自身の弱点克服につながり、結果的に鍼灸師に必要な適性を身につけられるでしょう。

鍼灸師の魅力とやりがい

鍼灸師としての魅力ややりがいに共感することで、鍼灸師を目指すモチベーション向上につながります。「鍼灸師になりたいけれど、自分は向いていないかも」と心配される方は、以下も参考にしてください。

人に役立つ喜びが得られる

人の役に立ち直接感謝されることは、鍼灸師としての最大の魅力とやりがいです。鍼灸師は自身の技術と知識をもとに、患者さんの治療をおこないます。その結果、患者さんの不調が改善されたようすを目にしたり、患者さんから直接感謝の言葉をかけてもらえたりします。人の役に立てた喜びを直接的に感じられるため、鍼灸師はやりがいを感じながら続けられる職業です。

活躍できる分野が多い

鍼灸師の勤務先は、鍼灸院やクリニックなど医療機関に留まらず、スポーツ業界や美容業界、介護業界など多くの業界でニーズがあります。それぞれの業界に必要な知識やスキルを磨いてさらなるキャリアアップを目指せるため、やりがいを感じられるでしょう。また、自身の興味のある分野で、技術や経験を活かせる点も魅力のひとつです。

東洋医学ならではのアプローチができる

西洋医学は不調の原因となる患部を治療する方法であり、不調の原因を特定できなければ治療を施せません。一方、東洋医学は体質改善や免疫向上といった効能も期待できる治療法です。原因が特定できず、慢性的な不調で悩む患者さんに対しても鍼灸治療を施せるため、患者さんから喜ばれることも多いです。また、投薬などによる副作用や手術による身体の負担などもないため、幅広い方に治療できる点が特徴です。

独立開業を目指せる

鍼灸師のやりがいのひとつに、独立開業できる点があります。独立すれば地域に密着したサービス提供やニーズを取り入れた施術など、自らの施術スタイルや運営方針を構築できます。独立開業するために経営スキルが必要となりリスクもあるものの、収入を大幅にアップできるチャンスがあります。独立開業のやりがいは十分といえるでしょう。

まとめ

鍼灸師に向いている人の特徴を9つ紹介しました。鍼灸師としての適正があるか不安に思っている方や、鍼灸師に向いていないと感じている方もいるかもしれません。しかし、専門学校でともに仲間と切磋琢磨し、鍼灸師としての役割や仕事に対する理解を深めることで、鍼灸師としての適性を養うことが可能です。また、鍼灸師としてのやりがいや魅力について改めて知ることで、鍼灸師を目指すモチベーション維持にもつながるでしょう。

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