熱中症の予防について
梅雨明けに到来する高温多湿環境で気をつけなければならないのが熱中症 :a13:
日本体育協会ではスポーツ活動中の熱中症予防として以下の5ヶ条を掲げています。
1.暑いとき、無理な運動は事故のもと
2.急な暑さに要注意
3.失われる水と塩分を取り戻そう
4.薄着スタイルでさわやかに
5.体調不良は事故のもと
高校生のみなさんにとって特に熱中症のリスクが上がるのは、期末試験明けの練習再開時です :b12:
ということで、今日は暑熱馴化(しょねつじゅんか)についてお話します :c11:
試験休み明けにいきなりハードな2部練習(1日に2回練習すること)に突入するのではなく、暑熱環境での練習量を段階的に増やし、また練習時間を朝や夕方から徐々に暑い時間帯にずらしていくことで、体を暑さに慣れさせることを暑熱馴化(しょねつじゅんか)と呼びます。
1週間程度かけることで、体から熱を逃がす効率が高くなり、身体の内部の温度が上がりにくくなります。
発汗量が上がり、心拍数は落ち着く傾向になり、汗から流れ出すナトリウムの量も減り、熱中症を起こしにくい体になるのです。
この際、運動後500mlパック程度の牛乳を飲むようにすれば、血漿量(血液中の水分)が増え、暑熱環境への耐性がさらに高くなることが期待できます。
夏の練習効率を上げるためにも、1週間の馴化期間を設定してはどうでしょうか :a8:
もちろん先に挙げた熱中症予防5ヶ条を守り、練習前後の体重を計測して水分補給の効果を確認(体重の2%以内の変動に)するなど、基本的な対策もお忘れなく! :b4:
鍼灸スポーツ学科 山根