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DNA材料に世界最小のバネ

こんにちは!
今回は3月23日に朝日新聞に記載されたバイオの業界ニュースを紹介します :a6:
 
我々の細胞の中にあって、遺伝情報を担うDNAを材料にして、世界最小のバネを作ったというニュースが流れました!
 
二重らせんの形で知られるDNAですが、生物学では遺伝情報を伝える遺伝子の本体として学びます。
 
理化学研究所の生命システム研究センターでは、このDNAを材料として加工し小さなバネをつくりました。大きさは直径が15~30ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)長さは100~1000ナノメートルです :b8:
 
DNA鎖一本に、もっと小さいDNAを加えて曲げたり、二重らせん構造を作ったりします。このような技術を「DNAオリガミ」といって、長いDNA鎖と短いDNA鎖を混ぜて加熱・冷却して、イメージしていた形にする技術です。
 
実はDNA鎖は加熱・冷却によって、くっついたり離れたりします。この加熱・冷却をコンピュータを利用しながらコントロールすることで、、立体の12面体や三角錐、平面で星型などを作ることが出来ます。
無題
 
引用:”DNA origami technology for biomaterials applications” Endo, M.; Yang, Y.; Sugiyama, H. Biomater. Sci. 2012, 1, 347. DOI: 10.1039/c2bm00154c
 
このような技術から、人工筋肉の開発や病気の原因究明、立体の中に“薬”をいれることで、体の中の目的の場所にだけ薬を届ける、新しいドラッグデリバリー技術につなげられると考えられています :c11: 
これからどんな技術が開発されるか、我々の生活がどう変わるか楽しみですね。

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