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臨床工学技士を目指すのに『情報処理工学』を学ぶワケ!

 
臨床工学技士科では、昼間部夜間部専攻科を問わず、「情報処理工学」という科目を学びます。この科目は、パソコンなどが行う「電子情報を処理する仕組み」を学ぶ授業で、病院で使用されている様々な医療機器にも内蔵されていることから、医療機器のプロである臨床工学技士も学ぶ必要があり、国家試験にも出題される必須の科目となっています。
 
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パソコンは情報の加工が得意で、私たちの血液の成分や血圧値、心拍数などの情報から、その人の傾向や特徴を導いてくれたり、病気への予想を立てたりしてくれます。また、目的に合わせてプログラムを変えたり、自分で作ったりすることもできますが、その反面、間違った操作をしてしまうと、治療や診断に悪影響が出てしまいます。そのため、正確な計算・処理が行われているか確認するため、パソコンやプログラムの内部でどのような命令(=処理)が行われているのかを正しく知っておかなければなりません。
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また、ネットワークを使った病院内での患者データの共有化や、遠隔治療(在宅治療など)も近年盛んに行われるようになってきています。安全に情報をやりとりするためには、この授業を通じて、インターネットの構造やセキュリティーの対策についてしっかり勉強し、理解することも目的の一つです。
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電子カルテなどの個人情報の流出を防ぐために、USBメモリーやインターネットの正しい使い方などを知っておく必要があり、病院では特にパソコンのトラブルで、意図しない結果が出ることで診断や治療にも影響する可能性があります。そのためにも、臨床工学技士は情報処理工学を学ぶ必要があるのです。
 
治療は一分一秒が大切なものです。情報処理工学に関する正しい知識や対策を学び、患者様に安全・安心な医療を提供していくことが臨床工学技士の使命でもあります。
 
 
臨床工学技士科教員 : 長谷川

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