最近話題のオミクロン株ってなんだろう?
みなさん、こんにちは。
大阪ハイテクノロジー専門学校の和田です。
今回は、最近流行しているオミクロン株って何なのか説明します。
コロナウイルスってそもそもなんだろう?という方はこちらのブログをご覧ください。
コロナウイルスはRNAウイルスの一種であり、
遺伝情報はすべてRNAとして保持されています。
RNAとはDNAと同じく生物の設計図で、RNAを元にコロナウイルスが作られます。
上記のブログでご紹介している通り、
ウイルスは他者の細胞に侵入し、自身を大量に複製したのち、外部へ放出されます。
コロナウイルスが増殖するために自身の遺伝情報であるRNAが複製されますが、
このタイミングでRNAの一部が組み変わってしまうことがあります。
遺伝情報が組み変わると、ウイルス自身の性質や特徴も変わってしまう可能性があり、
その結果としてワクチンの効果が低くなったり、お薬が効きにくくなったり、感染のしやすさが変わったりします…!
これを「変異」と呼んでおり、特徴的な変異が起こるたびにそれぞれ●●株という形で名前がつけられます。オミクロンもこの変異株の1種になります。
では、オミクロン株の名前の由来はご存じでしょうか
変異株は、世界保健機関(WHO)によって命名されおり、その由来はギリシャ文字です。
α(アルファ)から始まり、β(ベータ)、γ(ガンマ)・・・・・と続き、
15番目がΟ(オミクロン)です。
ギリシャ文字をすべて使ってしまうと、星座で命名するらしいですね!
ちなみに、オミクロン株の特徴は以下の通りです。
【ワクチンの効果】 デルタ株よりも、ワクチンによる予防効果が低いとされている
【抗体医薬品の効果】 オミクロン株に対しての活性が著しく低下している可能性がある
【感染力】 重症化のリスクはデルタ株よりも低い可能性がある
【潜伏期間】 HER-SYSによると調査対象の99%が10日以内に発症しているとのこと
※デルタ株:インド由来の株。昨年7~8月くらいに日本でも流行しており、関東では陽性者のうち75%がデルタ株と言われていた。
年末年始、成人式等によって人の移動が非常に増加しているため
気を抜かずしっかりと感染対策を講じることが大切です!
【参考】
株式会社日本医学臨床検査研究所
NID国立感染症研究所
「SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第5報)」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10876-sars-cov-2-b-1-1-529.html
「SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)の潜伏期間の推定:暫定報告」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10903-b11529-period.html