タコやイカの墨は何でできてる?成分や違いを解説!
イカ墨・タコ墨ってなに?
こんにちは、バイオ・再生医療学科の古谷です♪
先日イカとタコがカラフルなインクを飛ばしあう、あの国民的ゲームの新作が発売されましたが、そもそもイカ墨がどんなものかご存じですか?
小学生の時のお習字に使っていた墨汁とは何か違いはあるのでしょうか?
今回はそんなイカやタコの墨についてお話していきます!
イカ墨とタコ墨のちがい
イカやタコなどの軟体動物は自分の身を守るために墨を吐き外敵から逃げるという手段をとるパターンが多いです。
そんな墨ですが、お習字に使われる墨汁の黒色は炭素の結合の形によって可視光(目に見える光)を吸収することによるものです。
しかし、イカ墨などの黒色の成分は炭素ではなく、メラニンでできており人間の髪の毛や目の色を作っている成分と同じものになります!
イカ墨で文字は書けないの?と思われた方いるのではないでしょうか?
…実は昔は使っていました!
「Sepia」という昔懐かしい色味である茶色はじつは語源はコウイカで(コウイカの学名は Sepia esculenta なのです!)
実際に紙の上にイカ墨で絵を描くと淡く懐かしさを感じさせる茶色を生み出します。
今はやりのゲームとはかなり違った色味ですが雰囲気のあるものになりますね…!
墨に栄養素はある?
そしてイカ墨には色だけでなくアミノ酸などの栄養素がたくさん入っており中でもタウリンやオルニチン、グルタミン酸などは特に多く含まれております!
しかし実のところ栄養素の量だけでみるとタコ墨の方が栄養素を多く含んでいるんです!
実際レストランなどでみるのはイカ墨パスタやイカ墨ソースなどばかりでタコ墨は見かけません。
なぜでしょうか?
タコ墨を使った料理はあるのか?!
実はタコ墨は一杯からとれる墨の量がとても少ないうえに墨だけで取り出すことができず、量も多く墨だけで取り出すことのできるイカ墨が多く使われてきた、という背景があります!なので、タコ墨料理はあまり流通していなかったんですね!
まとめ
ゲームのモチーフと実際のもの、比べてみるといろいろ違うものがあります。
豆知識として知ってみると面白いのではないでしょうか?
生物に少し詳しくなって周りに自慢しちゃいましょう!
参考資料
1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1995/31/3/31_206/_pdf/-char/ja