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熱中症の正しい知識を身に付けよう!

みなさんこんにちは!

熱中症についての基礎知識

 熱中症は夏真っ盛りの7月、8月によく起こりますが、気温が急に上昇する5月も注意する必要があります。部活に関して言えば、中間テストの休み期間中に気温が上がり、再開する時に体がその暑さに慣れていない場合にはリスクが上がります!熱を逃す(放熱する)ことがまだ上手くできない可能性があるからです

暑熱環境で放熱するための最も大切な機能は発汗です💦ただ汗をかくだけでは十分でなく、それが乾く必要があります。汗が蒸発する時に熱を奪ってくれるのです!汗で濡れた服よりも乾いた服の方がいい訳で、汗が乾きやすい機能的シャツを使用することもおすすめです!また、暑さに慣れていない時は、汗をかくタイミングが遅れたり、十分でなかったり、あるいは汗で塩分を多く排出しすぎるなどして体調を狂わせてしまう可能性も上がります。

暑熱環境で上手く放熱できるようになることを暑熱馴化といいます。1週間程度で皮膚血流量が増加し、発汗開始が早くなり、発汗量も増え、汗に含まれる塩分を減らすなど、環境に適応する変化が起こると言われています。今の時期も、久しぶりに運動する時には無理をせず、1週間ほどかけて徐々に負荷を増やすよう心がけましょう。

さて、これらのことを予備知識に熱中症の病態を学び、その予防法や対応策を考えてみましょう。

熱中症の諸症状について

1)熱けいれん:暑さのせいで足がつったり、お腹や背中の筋肉がけいれんしてしまうことがあります。これは、血液中の塩分(ナトリウム)が不足しているためで、普通のスポーツドリンクより濃いもので水分補給する必要があります。スポーツドリンクに塩を足して飲みましょう。真水を飲むことは逆効果です!普段の水分補給も、塩分を含めて考えておきましょう。

2)熱失神:熱を逃すためには皮膚の血流を増やす必要がありますが、この配分が上手く調整できない場合、脳への血流が不足して、ふらついたり失神することがあります。顔が蒼白になっている場合は、衣服を緩めてやや足を高くして寝かせてあげましょう。

3)熱疲労:脱水によって循環する血液量が減少した状態です。全身倦怠感、めまい、吐き気、頭痛が出たときは要注意です。この症状がでた場合は、体温を下げ、水分を補給する必要があります。涼しい場所で衣服を緩め、一般的なスポーツドリンクを飲みましょう。意識がはっきりしない時には、無理して飲ませず救急車を手配しましょう。体温を測り続け、変化を観察しましょう。体温が下がらない時や意識状態が悪くなれば救急車を呼びます。

4)熱射病:体温調節機能が失われた状態を熱射病と呼びます。汗が止まることもあり、体温が40℃を超えてきます。この状態に至ると生命の危険や後遺症のリスクが大きくなります。体温測定では、専用の体温計で深部体温(直腸温)を計測するのが理想的です。30分以内に直腸音を40℃より下げなければ重篤な事態となります。救急車を手配する一方で、体温を下げることに努めます。以前は太い動脈(くび、わきの下、足の付け根)を冷やすと言われていましたが、深部体温を下げる効果が低いようです。用意があればバスタブなどに氷水を溜めて全身を浸す方法が最も効果的です。これが無理なら、全身にホースで水をかけ続けましょう。エアコンの効いた涼しい部屋に運び込み、氷水で冷やしたタオルを広範囲に乗せて、頻繁に取り替えるようにしてもいいでしょう。救急車到着までにできうる限りの工夫で、体温を下げましょう。

熱中症予防のために

このような状態にならないようにするために、まずは普段の体調管理が重要です。食事や睡眠時間を十分に取るように心がけ、体調がすぐれない時には無理をしないようにしましょう。熱中症指数計(WBGT計測器)を使って練習する環境の温度、湿度を把握し、状況に応じて練習内容を変更しましょう。

また、練習中のみならず、普段の生活の中で適切な水分補給を心がけましょう。練習中はスポーツドリンクを利用し、こまめな水分補給に努めましょう。練習前後の体重を測ると脱水の状態が分かりやすく数値化できます。体重減少が体重の2%以内に収まるようにしましょう。おしっこの色にも注意しておきましょう。濃い色は注意信号です。

お互いに仲間のコンディションに注意を払い、調子が悪そうなチームメイトは無理をさせないよう、声かけをしましょう。早めに気づくことも大切です。

正しい知識を身に付け、暑い夏に向けて、今の時期から十分に準備していきましょう!🔥

 

 

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