ChatGPTに学校の宿題をやらせてみた
生成系AIのニュースで度々名前を聞く『ChatGPT』ですが、皆さんは使っているでしょうか?
すごい速さで開発が進んでいて、つい最近また新しいアップデート(”GPTs”のリリースなど)がきていました。
ChatGPTの画像入力を試してみる
ChatGPTは有料版(月額20ドル)の場合、画像入力に対応しています。
文章のみのイメージが強いですが、画像ファイルをそのまま渡すこともできます。
まずは練習として、こちらの画像を入力してみます(これもAIに描かせました)
この画像に何が写っているか、また何をしている様子かを説明させてみましょう。
説明はバッチリですね!素晴らしい😎
書かれている数字もある程度は認識できているようです。
次のような図を含む文書はどうでしょうか。実際に電気回路の実習で使っている資料です。
説明は大方それらしいことを言っていますが、フィルタ回路ではなく発振回路であるなど、回路図を読めてはいないようです。
また、文字の読み取りには失敗してしまいました。ただし、生成されたPythonのプログラムを見てみると、文字認識ライブラリであるpytesseractをロードしようとした形跡はありました。
追記
文章の部分だけを抜き取り、「この画像に書かれている文章を文字起こししてください。」とシンプルに指示すれば、精度の甘さはあるものの、文字起こしはできるようになりました。
これまではOCRソフトを使って紙に書かれた文字を読み取りデータ化していた作業が、ChatGPTもある程度できるのが驚きですね。
学校の宿題をやらせてみる
それではいよいよ今日の本題です。ChatGPTに学校の宿題プリントを読み取らせ、計算結果を答えさせてみます。
問題を読み取れるか
使用したプリントはこちら。高校1年生で習う有理化の単元です。
(本物の宿題プリントは使えないので、それらしい内容を自作してみました)
これをスキャナーを使ってデータ化し、ChatGPTに渡します。
コツとしては、まず正常に読み取れているか確認するため、markdownと呼ばれる形式に変換させます。
markdownは自然な形で数式を描けるので、これが正しく表示されれば、ChatGPTの読み取りも正しいことになります。その結果はこちら。
説明文はめちゃくちゃですね。。
しかし、数式の方はどうでしょう。markdownで書かれた数式を表示してみましょう。
うまく読み取れていますね!
問題を解かせる
読み取った数式をもとに、問題を解くよう指示しました。その結果・・・
見事に全問正解です。恐ろしや😱…
ちなみに、Pythonのコードを生成して解く方法もChatGPTはやってのけました。Pythonのライブラリには有理化を行う機能があるので、同様に解くことができます。
おわりに
ChatGPTに宿題プリントを読み込ませて、答えさせることができました😁✨
一方、文章を勝手に改変したり、読み取り精度がイマイチだったりと、実用性としてはまだまだという印象です。
使い方次第では、ズルができてしまうのも事実です。しかし裏を返せば「似たような問題をもっと作って」と指示すれば、自分自身の勉強に活かすこともできますね!
宿題をやる意義をしっかり理解して、プラスになる使い方を心がけましょう!
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