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    悩みをアイディアに、アイディアを形に

    人工知能学科の教員の臼井です。

    生成AIを活用したニュースを発見しました。

    「これでみんな話せるよ。人前で声出すのが苦手な11歳 会話アプリ自作」。

     

    この内容は、技術的にも素晴らしいのですが、何より心温まる内容なんです!

    このブログを読んでいる皆さんにもぜひ共有してみたいと思い、記事にしました!

     

    このアプリを開発した方は、場面緘黙を抱えており、日常会話ができないことに悩んでいました。

     

    場面緘黙(ばめんかんもく)とは

    “家庭ではごく普通に話すのに、幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で声を出したり話したりすることができない症状が続く状態”を指します。

    出典:かんもくネット https://www.kanmoku.org/kanmokutowa

     

    このアプリは生成AIを活かして、話せない状況の人でもコミュニケーションが可能となりました。

    生成AIの活用例として素晴らしいことだと思います!

     

    技術的にすごい!

    技術的にも注目すべき点が多く、以下の技術がアプリの核となっています:

    • WebSpeech  API:話した内容をテキストデータにする(音声入力)
    • Firebase:バックエンドでログイン管理やデータ管理を行う
    • Vue.js:フロントエンドでアプリ画面や動作の制御を行う
    • Amazon Polly API:テキストデータを音声にする(音声合成)

     

    これに加え、OpenAI API(ChatGPTと同じAIをプログラムから呼び出せるんです!)も組み込まれています。

    このアプリの実現には、生成AIだけでなく、フロントエンド・バックエンドといった様々なフレームワークが用いられています。ITエンジニアでも、これだけ幅広い技術を実務レベルで扱うには相当なスキルが必要です!

     

    自身の体験を活かしたアイディアに心温まる!

    自身の経験を活かしたアイディアがとても心温まります。このアプリは未踏ジュニア(小中高生クリエータ支援プログラム)にも採択され、多くのメンターによる技術サポートを受けながら、自身がプログラミングを行いました。

    悩みをアイディアに変え、アイディアを形にする過程で周囲のサポートを受ける仕組みは素晴らしいと思います。

     

    このアプリは場面緘黙の人だけでなく、例えば外国人が多いパーティーなどでも活用できる「話せないことに悩むすべての人のために」というメッセージで締めくくられています。

     

    発表会の様子は以下のリンクからご覧いただけます(YouTubeリンク):

    https://youtu.be/aMRM47ABLjI?si=b_ZwYPxOD2L5AbHj

     

    人工知能学科の学生のコメント

    学生に聞いたところ、

    「仕組みは分かっても、作り上げるのは一人じゃ難しそう・・・」

    「技術はすごいし、発想もすごい。何よりここまでしっかり作り上げていることに驚き!」

    と様々な反応が返ってきました😂

     

    これをいい刺激に、学生もものづくりやアプリ開発に勤しんでほしいですね!

     

    大阪ハイテクの人工知能学科では、このアプリで使われている技術も習います。

    フロントエンド・バックエンドのプログラミングについては2年生で、APIを駆使したクラウドサービスは3年生で扱います!

    もちろん、生成AIは全ての学年で活用していますよ!

     

    大阪ハイテクのオープンキャンパスでは、生成AIやアプリ開発も扱っています🦾

    「ちょっとAIに興味がある!」「やってみたい!」という人は、ぜひ学校に遊びに来てくださいね!待ってます!

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