トミージョン手術について
メジャーリーグエンゼルスに所属する大谷選手が、シーズン終了後『トミージョン手術』をおこなう予定であると報道がありました。今回はその手術の詳細をまとめましたのでご紹介させていただきます！
野球の投手は、投球動作の際、肘の内側に加速力・伸張力が働き、内側の組織を損傷することがあります。伸張ストレスから肘を守る組織の１つに、『内側側副靭帯』があります。この靭帯を損傷してしまった場合、『トミージョン手術』が適応となる場合があります。損傷した靭帯の代わりに、前腕の筋（長掌筋など）の腱を移植する方法で、手術をすることにより術前よりも球速が上がる事例もあります。投手としての復帰率は９０%前後と非常に高く、手術に踏み切る投手は多いです。
しかしこの手術には非常に長期にわたるリハビリテーション期間が必要で、復帰まで１２ヶ月から１６ヶ月かかると言われています。大谷選手は当初『PRP療法：多血小板血漿療法』により、自己治癒を試みていましたが、今回トミージョン手術に踏み切ることになりました。
アスレティックトレーナーは、術後のリハビリテーションを主に担当するため、医師や理学療法士と連携をとり、進めていくことになります。リハビリテーションが順調にいけば、２０２０年の開幕から全開で活躍する大谷選手を目にすることができるかもしれませんね！
