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「アメリカンフットボール」と「熱中症」と「予防法」⑤

2020年07月17日

柔道整復スポーツ学科柔道整復師学科

アメリカンフットボールに特化した熱中症の予防策を記しています。

今回で最終回です。このブログが各チームの熱中症予防教育に役立つように願っています。

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【ヘルメット】

頭を守るためのヘルメットですが、熱中症からは守ってくれません。守ってくれるどころか、夏季のヘルメット着用は熱中症を促進します。

ヘルメットは白を基調としてラインやステッカーでチームを表現しましょう。白のヘルメットは、ヘルメット内の温度が上がりにくいです。ヘルメットの色にこだわるのではなく、プレー内容でチームカラーがでるように練習してください。

【練習前後の体重測定】

練習直前に全員に声をかけて飲水しましょう。

練習前に体重を測って、練習後の体重減少を3%以内に抑えるように、練習中に飲水してください。やってみるとすぐにわかるのですが、練習の前後で体重の減少は、ほぼ水分の汗による蒸発です。これを3%に抑えようとすれば、練習中にどれだけ飲水しないといけないのかを選手自身が理解できます。

-3%の達成は、熱中症を予防するのに明確で有効な目標です。最初は誰も達成できないと思いますが、一週間もすれば飲水するペースを自分でつかんでできるようになります。

繰り返しになりますが、何のための-3%なのか理解させてから行ってください。教育に勝る予防法はありません。

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【耳式体温計の導入】

熱中症の経験のある選手の体温をチームブレイクの度に測定し、記録します。一瞬で測れるので、練習中の体温管理に便利です。チーム全員の体温を管理したいところですが、ブレイクの間に測れる人数は限られるので、熱中症の経験のある選手だけ測定していました。

記録することで、いつもより熱が高いか低いかを客観的につかめます。高い場合は、コーチやマネージャーが目を配りましょう。体温の管理で早めに熱中症を判断できるようになります。熱中症が進行する前に練習を抜けさせる客観的な指標となるので、ぜひ導入してください。

【試合後・練習後はショルダーを早く脱ぐ】

ヘルメットだけでなく、ショルダーやフットボールパンツも早く脱がせましょう。ショルダーの中の熱を発散させて、汗を乾かすことで気化熱による体温低下を促進します。

試合後にショルダーをつけっぱなしで、長いハドルを組むのはやめてください。挨拶が終わったら、まずショルダーを脱いで、飲水するようにコーチが指示しましょう。荷物を移動してから、ハドルは日陰で行ってください。

 

以上が私が行った熱中症予防策の概要です。必ずチーム全体をあげて、熱中症予防に取り組んでください。悲しい事故が無くなるように、全員で教育に取り組んでください。コーチばかりがミーティングで話すのではなくて、マネージャーにも熱中症を調べさせて、発表してもらいましょう。チーム全員のの意識向上にもつながります。

このブログが熱中症予防教育の切っ掛けになれば幸いです。

 

専任教員 林