特別講義 LOOVIC株式会社~デジタルツイン~について
人工知能学科では、業界の第一線で活躍されている方か学生へ講演していただく業界特別講演を実施いたしました。
LOOVIC株式会社
LOOVIC株式会社 代表取締役社長 山中 享様より特別講義を受けました!
LOOVIC株式会社は、3次元空間における体感誘導プラットフォームサービスを提供している会社です。
これは3次元空間上で人を誘導するサービスで、地図アプリによるナビゲーションを改良したものになります。
このサービスを利用することで、自立して目的地まで到達できることを目標の一つとしています。
- 今自分がどこにいるかわからなくなる方
- 地図アプリを見ていてもどの方向に進んだらいいか迷う方
- 地図よりも周りを見て移動そのものを楽しみたい方
などにうってつけのサービスですね。
デモ映像では音声を中心としたガイダンスで道案内をしていくのですが、空間を立体的にとらえ、周りの風景やランドマークになる建物を案内しながらナビゲーションがされていました。
例えるなら、博物館や美術館の音声ガイダンスがあります。これに観光案内の要素を加えた道案内を想像してみてください。
お話を聞いていて面白いと思ったのは、周りの景色やランドマークも案内してくれるところです。
地図アプリや紙の地図は目で見て確認するタイプの誘導はどうしても地図に目が行きがちで、周りを見る余裕がありません。
LOOVICのサービスなら、周りを見て楽しみながら目的地に向かうことが可能です。素敵なサービスですね。
デジタルツインとは?
次の講義のテーマは「デジタルツイン」へ!
皆さんは「デジタルツイン」について知っていますか?
「デジタルツイン」は現実世界の情報をもとに、そっくりな「双子(ツイン)」を仮想(バーチャル)世界に構築し、さまざまなシミュレーションを行う技術のことです。
昔からデジタルツインの構想はありましたが、コンピュータの性能が上がったことも相まって急速に普及してきました。
最近では、AIやIoT※の発展も相まって、より高度な仮想世界を作り出すことも可能になってきています。
※ Internet of Things : 身の回りのものが全てネットワークで繋がり協調して動く仕組み
このデジタルツインを活用すると、前もってバーチャル空間上で作業のシミュレーションが何度もできるので、その作業の問題の発見や改善を行えます。
その経験をもとに実世界で作業をすることで、トラブルの防止や効率アップを図ることができます。
具体的な例として、人命に関わるなどで失敗が許されない宇宙開発の現場でもデジタルツインは用いられています。
実際、宇宙船の中で起こりそうなトラブルを想定したり、実機では1度きりしかできないミッションのシミュレーションをバーチャル空間上で何度も行うなど、宇宙飛行士の訓練に役立てられたりもしています。
本日お越しいただいた山中様から、このような「デジタルツイン」の有用性や可能性をお話しいただきました。
学生もAI(人工知能)やIoTによって新しい技術がどんどん広がっていることを感じてくれたと思います。